??からの電話
「不動産ですけど物件に申込したいんですが、相談がありまして。」
当社
「はい、どのような事でしょう?」
??
「礼金を通常条件よりアップして申込するのでその分もらいたいのですが。」
当社
「ん?業者さんですか?」
??
「はい、そうです」
当社
「どちらの業者さんですか?」
??
「不動産です。」
当社
「・・・いえ、会社名を教えてください。」
??
「△△社です。」
「ホームページに載っている○○マンションという物件に礼金をアップさせて申込をするのでその分を貰いたいのですが。」
当社
「○○マンションは弊社が元付の物件では無く、仲介なので弊社では契約事の対応は出来ません。」
△△社
「えー!?じゃあどうしたらいいですか?」
当社
「・・・上司の方にどうすべきか聞いてみてはどうですか。」

こんなやり取りがありました。
突っ込みどころがたくさんありますね。
まず会社名を名乗らないってどういうつもりなんでしょう?
仕事とは思ってないのでしょうか?
最近は外国人の不動産業者さんも増えてきたので日本語が伝わりにくい時もあります。
それであればまだいいですが、今回のは日本人とのやり取りでした。
また会社の固定電話ではなく携帯電話からかけてくる業者さんが増えてきたと感じてますが、なおさらどこの誰かもわからないので当然に会社名を名乗るべきで、できれば氏名も名乗ってほしいものです。
「礼金を上げてその分下さい。」
インターネットが今ほど発達しておらず、情報があふれていない時代には普通でしたね。
Aという不動産屋は礼金15万円、Bという不動産屋は礼金10万円、Cという不動産屋は礼金5万円・・・とお客さんは不動産屋をハシゴすればどんどん安くなるっていうやつ。
それは悪しき習慣で不動産業者のイメージが悪くなる一因であったかもしれませんね。
未だにそんなん言うてくる業者ってあるんやな・・・と思ったら△△社は仲介手数料を0円と掲げてましたのでその分の補填かな?
当社のホームページを見て業者が申込をしたいというのも突っ込みどころですね。
インターネットが発達し、情報があふれている今でもその情報の始まりは人からで、人がインターネットに情報を公開しているものです。
その人を担うのがプロであり、プロが一般向けの情報で仕事をするってのはいかがなものかな?と思います。
プロでないから堂々と仕事の対価をお客様に請求せず、お客様に△△社で契約するとお得な様に見せかけてコソッと貰おうとするのかな?
知らんけど!
※
元付とは・・・いわゆる貸主側の業者の事。募集窓口や管理会社と呼ばれる時もある。どちらかと言えば貸主側の代弁者
仲介とは・・・貸主や元付と契約に向けての折衝を行う。どちらかと言えば借主側の代弁者。インターネット公開情報はほぼ仲介
借主側により良いように進めていくべき立場の仲介業者が借主に不利な契約にしようとしているのが怖いところですね。
でも借主から利益を得られないような仲介手数料0円と掲げている不動産屋では利益を頂ける側に有利にしようとするのは仕方ないですね。
こういうところになんかビジネスチャンス無いかな?